天赦日とは?と言えば
天赦日は最高の縁起のいい日で最上の開運日、吉日として知られており
財布を新調することや入籍、結婚など様々なことに縁起が良く
幸運な日とされています。
とはいえ、
天赦日の読み方や意味、由来にはどの様なことが言えるのでしょう。
天赦日は一般的にはカレンダーや
暦の暦注下段に記載されていることがありますが、
2019年(平成31年)の天赦日を始め
一粒万倍日と重なる最高の吉日をご紹介したいと思います。
天赦日の読み方、意味や由来とは?
天赦日の読み方は「てんしゃにち」という読み方をします。
現在、日本を始め多くの国では太陽の動きをもとにした太陽暦が
使われていますが、日本では太陽暦は近代化のために
明治6年(1873年)に採用されました。
明治6年(1873年)以前は旧暦(太陰太陽暦)が使用されていたのですが
今では旧暦自体は公式な行事では使われておらず
伝統的な行事では旧暦に従うことも多く見受けられます。
旧暦は太陽暦とは違い月の満ち欠けの長さによって月や日を数える暦で
実際の1年よりおよそ11日短くなることから
実際の季節と暦の日付には毎年ズレが生じるので
うるう年や二十四節気を用いて正しい季節を知らせる工夫がある
と言えるでしょう。
ところで
暦には暦注というものが記載されていますが
天赦日や一粒万倍日も暦注に記されています。
暦には必ず
- 十支
- 十二支
- 六十支
が記載されており
暦の日付は干支を組み合わせた六十支
年月日は十支と十二支の組み合わせが表記されています。
同時に
干支の組み合わせを解釈することで吉凶を占う、
目安とされて来ました。
なお、
旧暦を構成する六十支は陰陽五行思想によるもので
干支には全て陰と陽、五行(木、火、土、金、水)
が配当されています。
六十支の組み合わせでの吉凶判断の中で
暦の第一の吉日が天赦日で旅行、開業、婚姻(入籍、結婚)など
どれも最適と言われています。
天赦日の字のごとく天が赦すということからも
非常に縁起がいい日と想像することが出来るかと思います。
2019年の天赦日はいつ?
2019年の縁起のいい日、開運日である天赦日と一粒万倍日は
次の通りとなります。
2019年1月(睦月)
1月27日 (日)天赦日 (先負)※一粒万倍日
2019年2月(如月)
2月10日 (日)天赦日 (赤口)
2019年3月(弥生)
なし
2019年4月(卯月)
4月11日 (木)天赦日 (先負)
2019年5月(皐月)
なし
2019年6月(水無月)
6月26日 (水)天赦日 (仏滅)※一粒万倍日
2019年7月(文月)
なし
2019年8月(葉月)
なし
2019年9月(長月)
9月8日 (日)天赦日 (大安)※一粒万倍日 不成就日
2019年10月(神無月)
なし
2019年11月(霜月)
11月7日 (木)天赦日 (友引)
11月23日(土)天赦日 (赤口)
2019年12月(師走)
なし
なお、大安や友引というのは天赦日や一粒万倍日とは意味や由来に
違いがあり六曜と言われています。
六曜は江戸時代にはあまり用いられていませんでしたが
明治6年(1873年)から太陽暦が採用され
迷信的な暦注が事実上禁止されてしまい
官暦に吉凶判断の暦注が記載されなくなることで
長年の習慣が失われ人々が困惑してしまい
偽暦が出版されて定着したとされています。
六曜自体は中国の小六壬という時刻の占いがベースとなっており
六日ごとに繰り返すのでシンプルと言えます。
仕組みとしては
旧暦の正月と七月の朔日(一日) :先勝
旧暦の二月と八月の朔日(一日) :友引
旧暦の三月と九月の朔日(一日) :先負
旧暦の四月と十月の朔日(一日) :仏滅
旧暦の五月と十一月の朔日(一日):大安
旧暦の六月と十二月の朔日(一日):赤口
となっており
先勝から赤口の順で循環しています。
旧暦の日付をそのまま使っているので
太陽暦のカレンダーでは毎年変わることがあるので
意味深いと感じることにつながると言えるでしょう。
先勝(せんしょう)
急ぎ事、願掛け、訴訟などに吉、午後から凶
友引(ともびき)
朝と夕は吉、昼頃は凶、葬儀には適さない
先負(せんぷ)
静かなることには吉、午前は凶、昼頃から吉
仏滅(ぶつめつ)
祝い事や祭事には適さない凶日
大安(たいあん)
婚礼や開店などの慶事、祭事に吉である吉日
赤口(じゃっこう)
昼頃のみ吉、その他は凶で大事にて適さない
天赦日(てんしゃび)
暦の中で1番の吉日、旅行や開業、婚礼など何事にも最適な吉日
三隣亡(さんりんぼう)
地支の活動が凶変を表すとされ造作や普請などの凶日
不成就日(ふじょうじゅび)
何事にもスタートするには適さない日
暦の回りで天赦日と不成就日の相反であろう日があるので
気を付けたい一面もありますが
天赦日と一粒万倍日が一緒になる1番のラッキーな日もあります。
2019年の縁起のいい日を探す場合にご参考になれば幸いです。
なお、
旧暦の暦注は日本に伝えられた奥深いものですが
あまりにもこだわるとかえって弊害が生じることがあります。
何かをスタートする時、種をまく時には時期がある様に
開業や結婚などの人生の大切な時に
時期を尋ね行動の迷いがある場合には指針を得るものが
暦として考えると良いのではないでしょうか。